開催レポート
【訪日外国人】アメリカ人の皆様で風呂敷作り体験

アメリカにあるキルト教室の皆様が、風呂敷作り体験にいらっしゃいました。
絞りの体験を始める前に、有松絞りに関するトラディショナル(伝統的)な技法や染めについての話をしたり、絞りを施した布を実際に手に取って触ってもらったりしました。繊細な模様や細さに驚いておられました。
また、古くから使われている、現代では希少な道具を使って5代目が絞りの実演をすると、近くに集まって写真を撮ったり、質問をしたりと興味津々な様子でした。
体験の時間が始まり、今日行う絞りの種類ややり方の説明すると、皆様キルト作りをされている方なので、とても理解が早いのが印象的でした。
手先が器用な方が多く、布の扱い方も上手で手助けなくどんどん作業が進んでいきました。体験という限られた時間の中でしたが、手が早い方はたくさんの絞りの数が出来ていましたよ。
また、風呂敷は布面積が大きいので、どの位置にどの種類の絞りをしようか、絞りの柄の大きさは大小どうしようか、各々自由にデザインをすることができます。この作業は悩みながら進める人が多いのですが、作品作りで慣れていらっしゃるのか、頭の中でデザインを決め、迷いなく作業に没頭する姿がカッコよかったです。
染めの作業では、質問を受けながら染色の説明を行いました。染め終わった後は、輪ゴムや割り箸をご自身で外してもらいます。
少しずつ解いていくと絞りの模様が現れ、皆さんお互いに見せあって喜んでいました。
狙った通りの柄になったようで、満足気な表情でした。
自分で絞りを施して染めたオリジナルの風呂敷。
日本へ旅行に来た思い出と共に、アメリカでも使って頂けたら嬉しく思います。

